生物科学学会連合は、生物科学関連の学協会が連携して、生物科学の健全な発展を目指し1999年に設立されました。現在次の3つの委員会を中心に活動しています。
- 生物科学の研究者の置かれている教育・研究環境の改善を目指す「研究費・人材育成委員会」
- 高校生の生物離れ、および生物教育内容・入試・用語の問題を検討する「生物教育・大学入試問題検討委員会」
- 地球環境の悪化に伴う生物多様性減少の問題に取り組む「地球生物プロジェクト委員会」
またこれらの委員会の活動以外にも、生物科学および生命科学に関する様々な教育・研究活動を支援しております。
研究費・人材育成委員会
活動方針
生物科学関連分野における研究費・人材育成の問題点は多岐に渡り、その改善のために研究者コミュニティからの発信は重要である。本委員会では、各学会からの要望/意見等を議論して連合に付議し、関係省庁等へ要望書/意見書を提出する等を介してこれらの問題点を改善することを目的とする。
この活動により、幅広い生物科学関連分野コミュニティからの提案として要望書/意見書の実効力を高めること、また研究者どうしで問題意識を共有・啓蒙すること、を目指す。
委員長
後藤由季子
幹事団体
- 日本細胞生物学会
- 日本時間生物学会
- 日本植物生理学会
- 日本神経化学会
- 日本神経科学学会
- 日本人類学会
- 日本生物物理学会
- 日本比較内分泌学会
- 日本微生物生態学会
- 日本分子生物学会
- 日本薬理学会
生物教育・大学入試問題検討委員会
活動方針
生物履修者や受験科目選択者の減少という現状は、生物学への理解が十分でないことが一因になっていると考えられるため、高校生物の履修者や大学入試の生物選択者の増加を目的にし、高校生物教育において教材や情報の提供といった内容充実への支援、中高生が生物学の魅力に触れる機会を設けるなど、生物科学に関する興味・関心・能力ある人材の育成などについて検討を重ねていく。また、高等学校の生物教育で扱われる用語の多さが、学習上の障害になっているばかりでなく、大学入学試験等にも深刻な影響を与えている可能性が高い。こうした観点から大学入試の用語の使われ方に関する調査・分析を行う。また、高等学校の教育課程が変わるのに伴って、学術会議から示された重要用語集のアップデート版を作成する予定である。
委員長
片山 豪
幹事団体
- 日本遺伝学会
- 日本宇宙生物科学会
- 日本植物学会
- 日本植物形態学会
- 日本生物教育学会
- 日本生理学会
- 日本組織細胞化学会
- 日本蛋白質科学会
- 日本比較生理生化学会
- 日本免疫学会
地球生物プロジェクト委員会
活動方針
昨今の生物科学分野は、その細分化により大局に立ったメッセージを出しにくいのが問題である。生きものの共生体としての地球を守るマインドを育てる活動を行うとともに、人類の責務や生物多様性の価値、そしてSDGsへの貢献といった観点から社会に情報を発信する。2019年より「高校生 生きものの“つぶやき”フォトコンテスト」を実施している。
委員長
宮下 直
幹事団体
- 個体群生態学会
- 染色体学会
- 日本解剖学会
- 日本実験動物学会
- 日本進化学会
- 日本生化学会
- 日本生態学会
- 日本動物学会
- 日本動物学会
- 日本農芸化学会
- 日本バイオインフォマティクス学会
- 日本発生生物学会
- 日本分類学会連合